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それでもボクはやってない

070222

 近のハリウッド映画ってイマイチじゃね?アカデミー賞の発表ももうすぐだっていうのに、全然ワクワクしないし。水曜レディースディーに久々に映画見に行こうと思っても、惹かれる映画がない。気の進まない映画観るよりもいいかってことで、「それでもボクはやってない」を鑑賞。ネタバレしますので、観ていない人で知りたくない人は以下は読まないでください。

 話はシンプル。就職活動中のフリーターが満員電車の中で「この人痴漢です!」と女子中学生に私人逮捕される。そのまま駅の事務室に連れて行かれ、警察へ拘留。起訴、裁判と続き、判決まで。淡々としていると言えば、淡々としているけど、退屈だったわけではない。人が裁かれる姿はやはりドラマチックだ。今回は、俳優を中心にちょっとお話。

加瀬 亮
 主人公のフリーター。素人さんと考えればちょっとカッコイイかなくらいの容姿が、この映画にはピッタリだった。どこにでもいるような平凡な青年が、最後まで「ボクはやってない」を貫く。彼の成長物語という側面もあるのでしょうね。辛いラストでしたが。

本田博太郎
 怪優ぶりが加速しまくる彼は、拘留所に世話係。主人公に当番弁護士を教えてあげる。ついでに観客にもいろいろ説明する係でもある。最後に怪しく迫るのは、ご褒美なんでしょうか。

役所広司
 元裁判官の弁護士。若い弁護士に瀬戸朝香をリードして主任弁護士を務める。スーパーマン弁護士ではもちろんなく、主人公の救世主にはなり得なかった。このあたりがリアル

尾美としのり
 淡々と仕事をこなす検事役。殴りたいヤツナンバー3。彼も仕事なんですけどね。

正名僕蔵
 最初の裁判官。誰だよ、この人?(まさなぼくぞう)と読むのだそうです。ちょっとキモい系。「疑わしきは罰せず」を身上としているせいで、裁判制度から浮いてしまっていたようで。この人は、ちゃんと裁いてくれそうだったのに。無罪出し過ぎということで裁判途中で飛ばされてしまう。初めて見るような人を配したのは正解。途中で消えても強烈な印象を残した。

小日向文世
 殴りたいヤツナンバー1。ちゃんと真実を追究してくれよ。検事の主張ばっかり受け入れるな。最終弁論の時、居眠りしてんじゃねぇよ。この人に変わってから嫌な予感してたんだ(このへん、すっかり主人公の肩入れしているわたし)。ちなみに殴りたいヤツナンバー2は、取り調べした刑事

高野長英
 あら、久しぶり。昭和「白い巨塔」で柳原医師を熱演した彼。主人公を支援した、痴漢えん罪の先輩の有罪判決を聞いて、騒ぎ出す。以前に不当な判決を受けてた人(痴漢ではなく横領事件だったらしい)「白い巨塔」同様に裁判中に叫びだしたシーンを彷彿させる。周防監督の「白い巨塔」へのオマージュと思われます。

 悪役である2番目の裁判官、検事、取りしらべをした刑事(殴りたいヤツナンバー3)にしたって、職務を全うしただけなんだよね。毎日、毎日、痴漢の取り調べをして疲れ果てている刑事。常習犯で「まだ来ました」ってヤツもいるし、冒頭でたしかに痴漢をしているシーンがあった中年男とか。こんなのばっかり相手していると殺伐ともしてくる。憎たらしい裁判官にしたって、毎日毎日、犯罪者のしょうもない嘘ばっかきかされたら、感覚もマヒしてくるだろうし。余談ですが、知人が見た裁判で、被告のいきなりの発言に弁護士がびっくりして飛び上がってるのを見たことあるそうだ。ホントにほとんどの被告は、しょうもない嘘をつくものなのだとか。

 最後に目撃者が弁護側証人として出てきてくれるが、決定的な証拠とはならなかった。観客は、主人公の視点で見るから無罪と思ってみるが、裁判官から見ると「無罪の確信」が持てないかもとは思う。本当は「有罪の確信」が無ければ、無罪のはずなんだけど。しかし、考えてみるみると、主人公が痴漢をやっていなと確信させるシーンは敢えて描いていない。反対側にいたデブが実際はやっていたというシーンがあるわけでもない。観客にとっても心証無罪なのだ。ついでに言えば、裁判映画の名作「12人の怒れる男」だって、裁かれていた少年が本当に無罪だったのかは判らないのだ。(「12人の優しい日本人」もね)裁判とはそういうものなのだろう。

 主人公の「控訴します」のセリフを最後にエンドロール。爽快感のない映画はあまり好きではないのですが、テーマ的にこのラストしかないと思う。でも、監督。わたしも言います。

           控訴します

テーマ : それでもボクはやってない
ジャンル : 映画

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やってない?

こんにちわ!ご無沙汰してます~
これ書かれているように一度も真犯人の
現場が出てこないので、絶対にやってない!
って完全に言い切れないのがこの冤罪裁判の
難しいところだと思いました。
ほんと実際はやってるくせにミエミエの
ウソばっかり言ってる人がほとんどでしょうから
裁くほうもマヒしますよね。
この映画エンディングに加瀬君がホントは
やってた!ってシーンを入れてもそれはそれで
映画として成り立つだろうなぁとバカな事考え
て観ておりました。
正名撲蔵さんは大人計画の俳優さんですよね。
元は裁判オタクの役を受けにきて監督が裁判官に
抜擢したとか読みましたよ。

いらっしゃ~い!

加瀬君がホントはやっていた! というラストもたしかにありですね。信じ切っていた観客はどひゃ~です。それから、被告がこういう風貌ではなく、あの裁判オタクのような風貌だったらとかイロイロ考えちゃいます。

大人計画の俳優さんなんですね。独特な風貌で強烈な存在感をはなってました。
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